Club INSPIARI 〜Hello,Mr.Bassman!〜@Club IKSPIARI

申し訳ないくらい消極的だった。
チケット取って頂いたから行った、くらいな。

結論から言えば。
行って良かった。
聴けて良かった。

新しいベースヴォーカルは、ちょっと一本気過ぎて音が滑ってしまうところがあったりしたのだけど、恐らくそれはもう少し歌い込めば直るものだと思う。ブラジリアンミュージックな新曲も、たゆたうようなあの音の流れは良い。一カ所、もうちょっときちんとブレイクしてくれたら良いのになって思ったところはあったけど、それは私の好みの話。

ベースマンフォローのためか、パーカッショナーのキックが強くなっていたのが良いような悪いような。それは新しいスタイルとして採用?

過渡期なんだな、と。
でも馴染んだら、凄く良いものができあがりそうな予感がする。
というか吉田氏が本当に大きいから(185cm)、最年少なのに安定感があるというか。リーダーのどこに着地するか判らない話題をスルーするという技能も既に身に着けているようだし(単純にどう処理して良いか判らないだけか?)有望株。

音源では楽器が入ってしまっていた『メロディ』や『雨音にきみを想う』も、アカペラで。
アカペラで出来るんだったら最初から・・・とか思ったことは内緒なのけど(音源にしたときのニュアンスでは声だけの力が届かないから仕方ないのかな)『メロディ』のコーラスは若干高すぎたとは思うけど、心地良かった。

でも、一番良かったのはカヴァーの『THANK YOU』と『Open Arms』だったり。
輪郭がきちんとある。
新体制に成りたてであるのと今回演った曲たちは新曲が多かったということの所為だろうけど、どうもそのあたりがオリジナル曲ではぼけてしまってる部分があるような。自分の曲だと、成長させたいから外枠固めたくないと思っちゃうのかもしれないのだけど、やはりそこで表れるソリッド感みたいなものがINSPiの魅力の一つだと思うから。とはいえ、今までもオリジナルでは『What's my life?』くらいでしかそれを感じることは出来なかったのだけど。

Club IKSPIARIドレスコードで行っちゃったので、『Move on』も『Dear you』もあまり踊ったりできなかったのが残念。

次のリリース曲『シャボン玉』は、最初の松田聖子的な歌い方がちょっと・・・『Winter song』のような歌い方をして欲しかったな。

そしてアンコールで『この木なんの木』なのも意味が判らない。
名刺代わり、にしておこうよ?

ちょっと走っちゃったり声出なかったりもあったけど、堪能できた。今年入ってからライブを除いてINSPiの音を聴く気になれなかったのだけど、夾雑物無く聴いたらやはり好きだなぁって。

音源は諦めるけど、願わくばライブではアカペラを貫いて下さい。